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学校法人履正社 理事長 ・ 学園長
釜谷 行藏 |
本学園は大正11年(1922年)商都大阪、福島の地に創主釜谷善藏先生により、大阪府福島商業学校を、続いて昭和15年神崎河畔に姉妹校、旧制履正社中学校を創設したことに始まります。20年6月には両校とも戦火によって焼失しましたが、大正・昭和・平成と激動の幾星霜を乗り越え、80有余年、3万人余の人材を世に送り出して来ました。昭和40年(1965年)、緑豊かな服部緑地公園前の現在地への移転を機に、時代の要請とわが国でも有数の文化圏京阪神、北摂・豊中という地域社会の要請にも応えるべく昭和58年(1983年)創立60周年を機に校名を建学の精神であります「履正不畏」に因み履正社高等学校と改称し、実業高校から普通科進学校へ大きく教育手法を転換し、21世紀に向けて地球社会に貢献出来る人材の育成を目指しました。爾来27年、本学園も年毎に躍進し、今や進学校として確固たる地位を得ています。
履高の基本的教育理念は校訓第一綱領「履正不畏」(正を履んで畏れず)にあります。つまり自ら由(正)とするところを、自由公正に勇気と責任をもって実践することであります。
第二綱領「勤労愛好」は、勤勉で学問を愛好することが若人のしるしであり、それはまた、文化を育くみ・文明を築いた人類の歴史の本流と共鳴合致することであります。
第三綱領「報本反始」(本に報い始めに反る)は、常に初心にかえり自分を今日あらしめている両親、先生などをはじめとした先人の恩に報いることこそ生きる原動力であるとしています。本学園はこの建学の精神の涵養、育成に全力を挙げて取り組んでいます。長い歴史の中、時代も変わり、場所も浦江、神崎、十三、豊中と戦前・戦中・戦後を通じて大きく変わりました。社会が大きく変革する中、時には消失の危機にさらされながらも、創立以来の建学の精神は根本のものとして、脈々と引き継がれ、進学校としての今日も、本校の基本的教育理念として大きく息づいています。
学校は勉強するところであり、知・徳・体を鍛える道場です。本校では、「良き学習指導こそが最高の生活指導(徳育)である」という信条に基づいて、知育を尊重する教育を展開しています。一方、教育とは人格の陶冶、向上を目指す活動です。地球社会に献身し、伝統を畏敬し、両親や恩師などの先人に感謝する、人としての根幹である徳育は、より良き知育を通して養われます。とりわけ学校の現場では額に汗して情熱を傾ける教師の背中を見て育ち、感化され、大きく人間として成長していくものです。履高教育の力は、教員一人ひとりの教育力の総和であることを信じ、それぞれがその充実のために使命感を持ち、燃える教師集団であることを不断に要求しています。
高校への進学すなわち進路の選択は、勉強する環境の選択でもあります。生徒にとって良好な環境の条件は3つ。1つ目は、同じ目的を持つ集団の中で切磋琢磨できること。2つ目は、学校のシステム、カリキュラムなどが進学指導体制として確立されていること。そして、3つ目は、教師の指導力が高く、一人ひとりが専門的知識・学力・進学指導のノウハウを持っていることと、教育に情熱を燃やし献身的に努力する集団であること。本校はこれらの条件を整備・充実し、さらなる飛躍を目指しています。
履高教育の主題は生徒の「やる気・集中力・持続力」の習得を目指す、「器」の創成です。目標の大学に入学させるためには、入学後の早い時期に、練磨、克己、自律して目標に向かって邁進するエネルギーを作り出すことが大事です。やる気、集中力、持続力を創成し、それがやがて目標とする大学進学への実力養成へと結実していきます。進学を目標に、教育システムの整った環境の中で、本人が知らず知らずに「器」を大きく育てることが理想です。本校では、入学後の3年間で生徒の「器」を可能な限り大きくし、生徒一人ひとりの能力を最大限伸長・発展することに全力を尽くし、飽くなき前進を習慣にします。本校の教育システムによってこれが達成していることは実績を通して十分証明されています。大学進学の目標を定め、個性豊かで未来挑戦の意欲旺盛な中学卒業生の出願を待っています。
本校は女子生徒の出願を大歓迎します。近年女子の4年制大学への進学にはめざましいものがあります。ようやく日本にも結婚し、子育てもしながら社会進出が果たせる状況が生まれつつあるからだと思います。実社会での両性の共生と協力があってこそ、社会の健全な発展と国際化が可能です。また本校はこの十年、共学校でありかつ女子の進学校としての地位をその実績を通して確立しました。臆せず、実力を貯えて社会に挑戦する女子生徒の出願を大いに期待します。